公開日:2022.7.29

訃報の連絡方法とその内容

身内が亡くなった場合、訃報(ふほう)連絡はどのようにすればよいのでしょうか。日常的なことではないので、実際にどのような案内をすべきかわからない方も多いでしょう。もしものときに慌てることがないよう、訃報の連絡方法や伝えるべき内容などについてご説明します。

訃報とは

訃報とは人が亡くなったことを関係がある人々へ知らせることを言います。

 

訃報は、一義的には家族・親族が亡くなったことのみを取り急ぎ伝えるという役目があります。

遠縁の親戚や友人、知人など、故人との縁が浅い方には、葬儀の日程が決まった後に連絡をすることが多いです。

 

誰が訃報連絡すべきか?

基本的に喪主(葬儀の代表者)が連絡します。第三者に頼むと情報が正しく伝わらない可能性や、受ける側が失礼に感じることも考えられるため、できる限り、喪主が行うこととされています。

とはいえ、大切な人を亡くした直後はショックや悲しみから気が動転したり、葬儀の準備に追われて時間に余裕がないことも想定されます。連絡する人数が多いなど喪主の負担が大きいときは、ご家族で分担するとよいでしょう。その場合は、「本来は喪主から連絡を差し上げるべきですが…」とことわりを入れると丁寧です。

 

訃報を連絡する対象者・順番

訃報を知らせる対象者の範囲に決まりはないので、ご家族で相談して決めると良いでしょう。考え方としては、“故人と関係のあった人”が基本になります。とはいっても、親族をはじめ、友人や知人、会社関係の方々など故人と縁のあった人のすべてに連絡しているときりがありません。

迷ったら、「葬儀に参列してほしい人」を基準に考えましょう。また、故人が生前に「この人に知らせてほしい」と希望していた人がいれば、優先して知らせてください。

 

一般的な優先順位は以下のとおりです。
(1)家族や孫、従兄弟などの親族
(2)故人の友人・知人、会社関係、学校関係など
(3)遺族の関係者
(4)近隣や自治会等の地域の関係者

 

なお、もしもの時に慌てないよう、連絡する方のリストを事前に作成しておくことをおすすめします。リストには、連絡する人の名前や連絡先だけでなく、知らせる順番も記載しておきましょう。故人の意思を尊重するのも大切なので、できれば生前に話し合っておくと良いです。さらに、「逝去後、すぐに連絡する人」「葬儀の日程が決まってから連絡する人」に分けておくとスムーズです。

 

訃報の伝え方

訃報連絡は迅速かつ確実に伝える必要があるため、「電話」で行うことが一般的です。特に親族などの親しい人には電話で伝えましょう。数多くの関係者がいる会社や学校関係などは代表者に電話で連絡し、その方から周囲に伝えてもらう方法もあります。

 

最近はメールやLINE等のSNSを主な連絡手段としている方も多いでしょう。連絡相手との関係性を考慮し、普段からSNSで連絡をとっている方であれば活用することも一つの手段です。まずSNSで一報を入れ、あとから電話や手紙でフォローすると丁寧です。

 

訃報で伝える内容

訃報では以下の内容を簡潔に伝えます。

・自身と故人との関係

・故人の名前

・死亡した日時

・死因(詳しく説明する必要はありません)

・連絡先

 

まずは知らせるということに専念し、葬儀の日程や場所など詳細が決まったら改めて連絡する旨を言い添えます。遠縁の親戚や親族以外など、故人との縁が浅い方であれば、葬儀の日程が決まったタイミングで、亡くなった事実とあわせて連絡します。

 

葬儀の日程や場所等が決まったら、再度連絡をして詳細を伝えます。

・葬儀の日程や場所

・葬儀の形式や宗派(家族葬で参列を辞退する場合はきちんと伝えましょう)

・香典・供花の対応(辞退する場合は伝えましょう)

 

訃報連絡でわからないことや困ったことがある場合は、葬儀社がサポートしてくれるので、担当者に相談するとよいでしょう。

 

訃報連絡の文例

①親族

・最初の電話連絡

○○(故人の名前)の長男○○(ご自身の名前)です。
本日早朝、〇〇が○○(死亡原因)のため亡くなりました。
○○(故人の名前)は○○に安置しております。

葬儀の日程や場所は、決まり次第ご連絡いたします。
何かありましたら、私の携帯にご連絡ください。
携帯番号は000-0000-0000です。

 

・葬儀の案内連絡

○○(故人の名前)の長男○○(ご自身の名前)です。

葬儀の日時と場所が決まりましたのでお知らせします。
お通夜は○月○日の夕方○時から○○(葬儀場の名前)で、
告別式は次の日○日の午前○時から同じ場所で、〇〇式(宗教形式)で執り行う予定です。
お通夜と告別式に参列していただきたいのですが、ご都合はいかがでしょうか?

 

②友人・知人

・最初の電話連絡

突然のお電話申し訳ありません。
○○(故人の名前)の長男○○(ご自身の名前)です。
以前から入院していた○○が、○月○日の早朝に永眠いたしました。
生前は大変お世話になりましたこと、心から感謝申し上げます。

 

※葬儀の参列をお願いする場合…

お通夜は○月○日の夕方○時から○○(葬儀場の名前)で、
告別式は次の日○日の午前○時から同じ場所で執り行います。
喪主は私が努め、〇〇式(宗教形式)で執り行う予定です。

面会などでご連絡いただく場合は、私の携帯電話までお願いいたします。
番号は000-0000-0000です

 

※家族葬などで参列の辞退をお願いする場合…

葬儀は故人の生前の意思により家族だけで執り行いますので、誠に勝手ながらご参列およびお香典は辞退させていただきます。ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

③メールでの訃報連絡

件名:【訃報】○○(故人の名前)逝去のお知らせ

いつもお世話になっております。

○○(故人の名前)の長男○○(ご自身の名前)です。
〇〇がかねてより病気療養中のところ、令和○年○月○日、〇歳にて永眠いたしました。ここに生前のご厚誼に深く感謝し、謹んで連絡申し上げます。

 

※葬儀の参列をお願いする場合…

通夜および告別式は仏式にて下記のとおり執り行います。
ご多忙とは存じますが、父を見送っていただければ幸いです。

通夜:〇月〇日午後○時より
告別式:〇月〇日午前〇時より
会場:○○(葬儀場の名前、場所や連絡先を記載)
形式:仏式○○宗

 

※家族葬などで参列の辞退をお願いする場合…

尚、この度の葬儀に関しましては故人ならびに家族の意思によって、家族のみで行うことに致します。葬儀へのご参列、お供え、お花、ご香典は、失礼ながら辞退とさせていただきます。何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

本来であれば電話でお伝えすべきところ、
メールにてのお知らせになりましたことをご容赦ください。

喪主 ○○
携帯電話番号:000-0000-0000

 

まとめ

訃報とは、家族・親族が亡くなったことを関係がある人々へ知らせることです。

故人のご家族にとっては、葬儀などの準備等で大変な時期でもあります。もしものときにも慌てず、ゆとりをもって行動できるように、事前の準備や相談をしておくことが大切です。

 

 

 

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