公開日:2022.3.25

四十九日法要までの流れ

前回のコラムでは、仏教での一般的な法要についてご紹介しましたが、なかでも四十九日法要は大切な行事です。さまざまな準備が必要となり、押さえておくべきポイントもいくつかあります。初めての経験で、何が必要なのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

 

そこで、今回は四十九日法要を行うまでに必要な準備について詳しく説明します。

 


四十九日法要当日までに必要な準備


最近では、初七日法要は葬儀当日に行うことが多く、葬儀後に初めて行う法要は四十九日法要が一般的です。準備は余裕をもって進めていきましょう。

 

 

 

日程・会場を決める

四十九日法要の日程は亡くなってから49日目に行うのが正式な作法ですが、お寺や施主(法要を取り仕切り、費用を負担する人)、参列者の都合がつかないことが多いので、当日に行えない場合は、49日目より後にならない日取りで参列者が集まりやすい日程を調整しましょう。また、日程を決める際はお寺と会場の都合を必ず確認しましょう。

 

 

菩提寺がある場合には、まず菩提寺の僧侶に日程の相談をしましょう。

日程がどうしても合わない場合は、同じ宗派の僧侶を紹介されるケースもあります。菩提寺がない場合には、葬儀社を通じて紹介してもらうと良いでしょう。なお、菩提寺があるにもかかわらず葬儀社から紹介を受けると後々、トラブルになることもあるので注意が必要です。

 

 

法要の日程決めの際は、会場の空き状況も事前に確認しておきましょう。

法要は、菩提寺がある場合には菩提寺の本堂で行うのが一般的ですが、葬儀会館や自宅、墓地・霊園の法要室で行うこともあります。

 

京王メモリアルでは、法要も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

 

法要後の会食については、お寺や近くのホテル、飲食店などを利用するケース、自宅で仕出し料理を振舞うケースなどがあります。こちらも早めの準備が大切です。

 

 

案内状の準備

法要の日程と場所が決まったら、案内状の準備を進めましょう。

法要へ招待する参列者は、施主が決めます。

近親者だけならば電話連絡でもかまいませんが、招待する人数が多い場合は、はがきや封書での案内状送付の方が参列者数の確認ができ、卒塔婆会食の数も把握がしやすくなります。

案内状は出欠の返事をしやすいように、往復はがきや返信用ハガキを同封して送ります。

 

 

引き出物の準備

引き出物は、参列者から頂くお供え(香典)のお礼として、感謝の意味を込めてお返しする品物(返礼品)です。引き出物の金額は、通常は1/3(三分返し)~1/2程度(半返し)が相場と言われています。香典は、父母や兄弟でなければ1万円程度が一般的ですので、法要後の会食の予算のことも含めて考えると、法要の引出物は2,000円~5,000円程度が多いです。

 

引き出物の内容は、「ご不幸がなくなるように」という意味で菓子折りや入浴ギフトなどの食品・日用品(使えばなくなるもの)を選ぶのが一般的となっています。

最近では、贈った方に好きな品物を選んでもらえる「カタログギフト」も人気があります。

 

 

お布施の準備

法要の際、僧侶にお布施をお渡しします。金額に決まりはありませんが、わからない場合はご親族や葬儀社に相談してみましょう。直接お寺に聞くと、教えていただける場合もあります。

 

 

本位牌、墓石への彫刻の発注

四十九日法要を機に白木の仮位牌から本位牌に変わるため、本位牌の注文をします。

本位牌は文字入れに2週間程度かかるため、少なくとも法要の2~3週間前には注文しておくようにしましょう。宗派によっては位牌の形式が決まっていることもあるため、わからない場合は近隣の仏具店や葬儀社に相談してみると良いでしょう。

 

 

また、通常、四十九日法要の日に納骨を行います。納骨時に墓石を移動させる必要がある場合や、戒名・命日等を彫刻する場合は石材店に依頼します。菩提寺がある場合は、あらかじめ、菩提寺の指定する石材店の有無を確認しておきましょう。霊園の場合は霊園事務所で確認することができます。

 

 

お花・お供物の手配

法要当日にお供えするお花・お供物の手配をします。

四十九日法要でお供えするお花やお供物は、特に指定や決まりはありませんが、施主が一対のみで出すことが多く、親族や一般の参列者から出してもらうことは少ないです。

菩提寺がある場合には、菩提寺からお花やお供物の指示があるケースがあるため、わからなければ菩提寺や葬儀社に相談してみると良いでしょう。

 

 

服装の確認

四十九日法要では、施主は参列者よりも格上の服装が求められるため「正喪服」を着用し、一般の参列者は正喪服より格下の「準喪服」または「略喪服」を着用するのが本来のマナーです。しかし、最近は法要の簡素化が進んでおり、実際には施主でも「準喪服」や「略喪服」を着用するケースがほとんどです。

 

  • 「正喪服」…最も格式の高い喪服で、男性は和装やモーニングコート、女性は和装やブラックフォーマルのことを指す
  • 「準喪服」…最も一般的な喪服で、男性はブラックスーツ、女性はブラックフォーマルのことを指す
  • 「略喪服(略礼服)」…準喪服よりも格が下がる平服で、男性は地味な色のダークスーツ、女性は地味な色のスーツやワンピースのことを指す

 


まとめ


葬儀が終わってから四十九日法要まで、忙しい中での準備となります。わからないことも多く戸惑うかもしれませんが、一つ一つ確認しながら準備を進めていきましょう。わからないことは、葬儀を担当した葬儀会社や菩提寺に確認すると良いでしょう。

 

法要に関する疑問やお困りごとがありましたら、

「京王メモリアル」へお気軽にお問い合わせください。

 

 

 

京王メモリアルでは葬儀の事前相談も随時承っております。

また、東京・神奈川エリアのお葬式・直葬・法要もお任せください。

24時間365日専門のスタッフがサポートさせていただきます。

 

寄り添う心でお応えする京王の葬儀   京王メモリアル