公開日:2022.2.24

法要とは?法要の種類や時期について

大切な親族が亡くなり葬儀が終わると、僧侶を招いて故人の魂を供養する「法要」を行います。四十九日や一周忌などの法要に参列した経験がある方は多い一方で、自分が施主となって準備することに慣れている方はそう多くありません。

 

神道やキリスト教にも追悼儀礼がありますが、今回は、法要とは何か、法要の種類や時期について詳しく説明します。


法要とは?


法要とは、亡くなった方の冥福を祈って、僧侶にお経を唱えてもらい、供養をする仏教儀式のことです。法要は、仏教において故人が極楽浄土に往生するために行われるもので、大事な行事の1つです。

 

法要の際に食事を振る舞うことはとても良いことだとされていて、故人が仏様の境地へ近づくことにつながると言われています。


法要の種類と時期


法要には「忌日法要(きにち・きじつほうよう)・月忌法要(がっきほうよう)・年忌法要(ねんきほうよう)・追悼法要(ついとうほうよう)」があります。

 

忌日法要とは、日にち単位で7日ごとに行われる法要で、初七日や四十九日などがそれにあたります。

月忌法要とは、「月命日の法要」ともよばれていて、毎月亡くなった日に行う法要です。

年忌法要とは、年単位の命日に行う法要で、一周忌や三回忌などがそれにあたります。

追悼法要とは追悼の意を込めて行う法要で、百カ日法要やお盆、お彼岸の法要がそれにあたります。

 

ここでは、「忌日法要」と「年忌法要」について詳しく説明します。

 

《忌日法要》

忌日法要は、日にち単位で7日ごとに行う法要で、亡くなって7日目~49日目までの計7回行います。

仏教では、人が亡くなってからの49日間を「中陰(ちゅういん)」、49日目を「満中陰(まんちゅういん)」と呼びます。中陰の間は、死者の魂が成仏せずにさまよっていると考えられており、残された家族は故人が極楽へ行けるように7日ごとに追善供養を行います。

 

亡くなってから最初に行う忌日法要が初七日法要です。

 

初七日法要では、参列者が故人の写真や位牌を見ながら、僧侶の読経のもとでお焼香をしていきます。原則的には死後七日目(亡くなった日を含む)に法要を行いますが、最近では、繰り上げ法要や繰り込み法要と言い、参列者の予定を考慮して葬儀の日に初七日法要を執り行う人も増えています。菩提寺や葬儀社に相談し、初七日法要のスケジュールを組むようにしましょう。

 

その後、二七日(ふたなのか)、三七日(みなのか)・・・と続き、四十九日が最終となります。

 

四十九日法要は七七日(なななのか・なななぬか)や忌明けなどとも呼ばれており、法要の中では最も知られている行事です。僧侶や親族だけでなく、故人と生前関わりがあった人たちも集まって、一緒に冥福を祈ります。

 

また、これまで使用されていた白木位牌は、菩提寺に納められ、新たに本位牌が仏壇に置かれるようになり、それと同時にお墓に納骨も済ませます。

 

四十九日をもって忌明けとするところがほとんどで、参列者たちで会食をし、それまで喪に服していた生活から元通りの生活へと気持ちを切り替えるタイミングになります。

 

四十九日法要については日程の質問が数多く寄せられます。本来は亡くなってから49日目に行いますが、お寺や施主、参列者の都合がつかないことがあるので、実際には49日目より少し前の都合の良い日に行うことが多いです。なお、日程をずらす場合は49日よりも前に変更するのが通例です。慶事は日延べしても良いとされますが、反対に弔事は早めに繰り上げて行うことが良いと言われています。施主となって日程を決める際は、35日~49日目を目安にスケジュールを組むと良いでしょう。

 

《年忌法要》

年忌法要とは、定められた年の命日に行う追善供養のことです。
亡くなって1年目を「一周忌」、三回忌以降は『回忌数ー1』年目に行うことになっていますので、2年目を「三回忌」、その後、七回忌(6年目)、十三回忌(12年目)、十七回忌(16年目)、二十三回忌(22年目)、二十七回忌(26年目)、三十三回忌(32年目)、五十回忌(49年目)と行っていきます。

 

一般的には三十三回忌または五十回忌を最終の法要とします。最終に営む法要を「弔い上げ法要(とむらいあげほうよう)」と言い、弔い上げ法要以降は寺院に相談しながら、その後の供養を行っていきましょう。

 

近年では全ての年忌法要を行わず、一回忌、三回忌、七回忌、十三回忌、三十三回忌のみが行われることが多いようです。一周忌と三回忌は、家族や親戚、親しかった友人を呼んで比較的大きな規模で行い、僧侶による読経の後に会食を行います。一周忌以降の法要は仏様への感謝の気持ちを伝え、故人をより良い世界へと導いてもらうために行われます。

 

いずれの法要も、命日当日に行うのが正式な作法ですが、当日に行えない場合は、命日の後にならない日取りで参列者が集まりやすい日程を調整しましょう。


まとめ


今回は、仏教での一般的な法要について詳しく説明しました。宗派や寺院、ご家族の考え方によって、どのように法要を行うのか、いつまで法要を行うのかが異なりますので、法要を執り行う際は、事前に菩提寺や葬儀社等に確認すると良いでしょう。

 

 

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