「弔電」を送るときに気を付けたいポイント
やむを得ず、葬儀に参列できない時などに利用する弔電。いざという時に慌てず送れるように、弔電を送るときに気を付けたいポイントを知っておきましょう。
1.弔電を出すときに確認しておくべきこと
(1)通夜・葬儀が行われる場所と日時
弔電は通夜・葬儀が行われる式場に、通夜当日までに届くように送ることが一般的です。遅れてしまいそうな場合は、ご遺族の自宅に送っても良いでしょう。
また、ご遺族の意向によって弔電を辞退されることもあります。
葬儀を依頼されている葬儀社に事前に確認すると安心です。
(2)喪主と故人の名前、続柄
弔電を送る際の宛名は、故人ではなく弔電を受け取る人になります。一般的には喪主の名前であることが多いので、喪主の名前を確認しておくことが必要です。
また、喪主との続柄を確認し、弔電ならではの敬称を用いることもマナーの一つです。
(3)宗教の確認
宗教によっては使わない方が良い言葉などがあります。例えば、仏教用語である「ご冥福をお祈りいたします」「あの世」といった言葉は、神道やキリスト教の場合には不適切です。
宗教がわからない場合は、「哀悼の意を表します」などの宗教に触れない文章を使うようにすると良いでしょう。
2.弔電で避けるべき「忌み言葉」
弔電の文章を考える際に気を付けなくてはならないのが、「忌み言葉」です。
(1)繰り返し言葉
ex.「重ね重ね」「たびたび」
不幸が繰り返すことを連想させるため。
(2)不吉な言葉
ex.「苦しむ」「迷う」
故人が成仏できないことを連想させるため。
(3)不吉な数字
ex.「四」死に通じるため。
「九」苦しみに通じるため。
3.弔電の際に気を付けたい「適切な敬称」
弔電では特有の敬称を使用します。喪主との続柄を敬称で表す際は、以下のような表現を使うようにすると良いでしょう。※一例です
・祖父=ご祖父様、おじい様 ・祖母=ご祖母様、おばあ様
・夫=ご主人様 ・妻=奥様、ご令室様
・父=ご尊父様、お父様 ・母=ご母堂様、お母様
・息子=ご令息様、ご子息様 ・娘=ご令嬢様、ご息女様
4.最後に
家族葬や香典辞退の葬儀が増えてきている今だからこそ、故人への弔いやご遺族へのいたわり、慰めの気持ちを伝える手段の一つとして、「弔電」が活用されています。
慣れないルールに不安になる方もいるかと思いますが、マナーや気を付けるべきポイントをしっかり押さえて、故人様への想いを伝えることができると良いですね。